ロボとーちゃんを見て泣いたというお話

クレヨンしんちゃん映画で一番好きなのは「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ 栄光のヤキニクロード」。つるのです。なんてことない、オトナ帝国のようにすごく感動するわけでもない映画ですが、家族皆で焼肉を食べるんだ!という気持ち一つで、家族がバラバラになってなお敵のアジトがある熱海に向かう過程が好きなのです。

そんな感じでクレヨンしんちゃんは割と好きなんですけど、毎年の映画を映画館に見に行くというほどではなく。しかし昨年公開の「クレヨンしんちゃん ガチンコ!逆襲のロボとーちゃん」は評判も良かったし絶対に公開中に見に行かねば!と思っていた…んですけど、まあ色々と都合が合わず今度今度また今度、のうちに上映終了しておりました。ちゃんちゃん。

今年の映画公開にあわせて、ロボとーちゃんが地上波放送されました。ノーカットらしい!すごいね!ありがたいね!!というわけで録画していたのを昨日やっと見ました。

あらすじ

ギックリ腰で腰を痛めたひろしは突如現れた謎の美女に連れられ、マッサージも兼ねてエステの「無料体験」を受けることに。エステを終えて家に着いたひろしだったが、そこで自分の体がロボットになっていることに気づき、ビックリ! ロボットになった自分を前に警戒心むき出しのみさえに対し大喜びのしんのすけ

そんな中ひろしは、自分の体がロボットになった原因があのエステサロンであったことに気づく。それは、邪険に扱われる日本の弱い父親達の復権を企てる『父ゆれ同盟』の恐るべき陰謀だった。

「家族は、オレが守る!!」
崩壊寸前のカスカベを前にロボットになったひろし=ロボとーちゃんが、しんのすけと共に立ち上がる。

というわけでそんなこんなな映画なわけです。
今回は泣かせに来たなー。

ロボとーちゃんは結局ひろしの記憶をコピーしただけのロボットだったわけですが、だからこそひろし(ホンモノ)が出てきた時の「俺が本物の野原ひろしだ」合戦は辛かった(T-T)。
本物が本物なのは事実ですし、でもロボとーちゃんの記憶はひろしなわけですから、そっちの気持ちを考えると・・・!という具合に。

ホンモノひろしが現れて、ロボとーちゃんとどっちが本物だと野原家で議論するところではロボとーちゃん恐かった…。でも、自分が本物だと信じて疑ってなかったところにもってきてああいう状況になると動揺しますよね…。

一番ぐらっと来たのは、ラスボスと戦う時に「いつもの!」とロボとーちゃんとしんのすけが以心伝心するんですが、そこでひろしがちょっと置いてけぼりを食らうんですよね。ひろしはその「いつもの」を知らないんですよ。自分が敵のアジトに囚われの身になっている間にロボとーちゃんが野原家で過ごした時間の記憶は、ロボとーちゃんにしかないんですよね。そう思うと、あそこはああ…ってなりましたね…。

最後の腕相撲がガチだったのかどうかで割と意見が割れているようですが、わたしはあれはきっとガチだったんじゃないかなーと。みさえの一声が運命分けたね。やっぱりひろしがひろしだったんだなあ。でもロボとーちゃんの中にあるのは本当のひろしの記憶なわけで、つまり、ロボとーちゃんだって本当のひろしだって言っても決して間違いではないわけで…。

そう思うとやはりロボとーちゃんが不憫で不憫で…。ああ、本当に黒岩クソかよ!とはいえ、黒幕であった黒岩も家では悲しい扱いを受けており、そう思うとやりきれねえ…やりきれねえよ…。

ちなみに黒岩の声がウラタロスでソワソワしました。ソワソワソワソワ。ナルシストだったところもなかなかウラタロスだった。ウラタロス。

なんか支離滅裂な感想になりましたけれども、ロボとーちゃん、めっちゃ面白かった!ヤキニクロードの次に好きだッ!!(なぜかそこは譲れない)