「あなたがステージに立つ限り 私はあなたに通いづめ」

こう見えて実は女の子なわけであります。時にはひとりで見上げる冬の星座をため息の糸で結んでみたりだとか、時にはまた鏡を見つめてどうしてこんな顔よと嘆いてみたりだとか、恋の神様のこと腕落ちたぞなんてぼやいてみたりなどしてしまうわけです。井上苑子聴いてみたり杉恵ゆりか聴いてみたり、Softlyなんて聴いてみたっちゃりなどしてしまうわけです。

や~だわ、乙女。ほんっとアタシってば乙女。なんだかんだで乙女。そういうとこがね、否めないワケ。例え女子トイレで並んでたらおばさんにここ女子トイレよってちょっと咎められようとも。例えスーパー銭湯で男湯のカギを渡されようとも。アタシが女であるという事実は例えば明日空と地面がひっくり返ったって変わらない揺るぎないモノなワケ。ちなみにおばさんに咎められたのも男湯のカギを渡されたのもそれぞれ一度だけです、名誉のために言っておきますけど。見た目がそこそこ男の子っぽいので色々慣れてはいるのですが、男湯のカギはさすがに己というものを考え込んでしまいました。

それはさておきそんな乙女なアタシ。最近SHISHAMOにハマっています。

えらい垢抜けてないMVです。デビューしたて特有の甘酸っぱいまでのリップシーン下手感。かわいい。今一番聴き込んでいるのがファーストアルバムなのですが、その中でもよく聴いてる曲です。Youtubeでフルで聴けるみたいだったので載せました。

検索すると女子中高生から人気がある、すごい、ということがよく分かりました。そりゃそうである、この歌詞で中高生からの支持が得られなかったら中高生の支持なんて誰も得られるわけがないのである。だからァ、アタシってェ…、ホラアタシって?…乙女だからァ……万年思春期でお馴染みのアタシだからァ…、響くんだって、響くんだってばァ……。この「行きたくない」という曲にはシンパシーしか感じなくてつらい。分かる、分かるわ~。なにかしっかりとした理由があったわけではないけど無性に行きたくなかった、あれはなんつー病気なのかね。行けば友達も居るし楽しいんだけど、とりあえず行きたくないワケ。家で寝っ転がってがんこちゃんとか見たい年頃(14~15)だったワケ。ちゃんと行ったと思えば今日の再放送がナースのお仕事だから…とか言って早退したりして、もうちゃんと生きる気がなさすぎ。そしてそのまま大きくなって未だにそんな風なの。やだぁ。

話をSHISHAMOに戻そう。ところでアタシってキーボードで文字打つ時「じゅ」なら「zyu」って打つし、「しゃ」なら「sya」って打つヒトじゃないですかぁ。だからSHISHAMOって入力する時いちいちまごついてしまう。話をSHISHAMOに戻そう。

こんな僕そんな君

こんな僕そんな君

サブギターの歌

サブギターの歌

恋する

恋する

バンドマン

バンドマン

というわけでファーストアルバムから好きな曲を抜粋してみた。数的にはさほど抜粋できてない感もありますけども。「こんな僕そんな君」はめちゃくちゃ切ない。告白した時の場面から「僕があげた安いネックレス 喜んで毎日つける君 もうかわいいなぁ…」から最後には「ある日見てしまった 君の本当の姿」…。聴きながら思わずやめてェ!やめたってェなァ!堪忍したってェなァ!という気持ちにだってなるってもんよ。清純だと思ってた女の子がそうでなかった、っていうのよくある話だけど、そもそも「清純」な女の子って実在するのかな、みたいなことアイドルヲタクが言ってもどうしようもない、女の子はみんな清純です!!曲の終わりが「走り去るには力がないから歩いて帰った」で〆られる歌詞があまりに悲しく、それが癖になっていちいち聴いてしまう曲です。

「サブギターの歌」はまるでサブギターの歌。色々な曲を聴くのは好きですが、楽器やサウンドには全然詳しくないし正直AメロBメロとかもよく分かってないレベルなので、アタシが何か聴くにあたって一番重要視するのは結局のところ歌詞なんですけども、SHISHAMOの歌詞めっちゃ好き……なんたってアタシのメンタルは、メンタルだけは思春期真っ盛りの女学生、彼女たちの作り出す世界に心酔してしまうのは必然、そんなトコよ。サブギターが所詮サブギターだと気付いてしまう瞬間が切ない、サブギターにここまで感情移入してる奴、ごめんけど他におる?(おる) 最後にかき鳴らされるギター(と思われますがよく分かりません、その程度には楽器の音がよく分かりません)がたまらん、たまらんのです……サブギターの叫び、しっかり届いたぜ……。

「恋する」は恋愛関係になる訳ないと思ってた相手に恋しちゃったアタシ、というありがちな曲で全体的に見れば全然ガチ恋ソングでもなんでもないのですが。とにかくこれも歌詞にズビンズビンやられてしまいましたのことよ。ところどころであろうが、たとえそれが歌詞にすれば一行、音にすれば一瞬のことであろうが、自分にマッチしたガチ恋みを感じればそれはアタシにとっちゃ立派なガチ恋ソング。歌のシチュエーションなんて知ったこっちゃないワケ。というわけでこの曲の「全然好みじゃないのになぜか君にドキドキするのはきっと君が私の人生の中のイレギュラーだから」という歌詞、これが優勝なわけでありますッッ!!宮崎梨緒ちゃんがイレギュラーだから………。この曲好きなのそれだけの理由……やだ、アタシってばどうしようもなく乙女……(せやろか)。

「バンドマン」はバンドマンに恋した曲。「バンドマンだけはやめとけってあれだけ言われたけど」という歌詞を聴いた時、脳内で自動的に「ガチ恋だけはやめとけ」という風に変換されて初めて聴いた時涙しました。相手がバンドマンであろうとアイドルであろうと同じ事、ガチ恋だけはやめとけ。

「追いかけてもいいですか どこにだって地の果てまで」
「追いかける気持ちだけは人一倍あるのに 追いかけるための資金が足りないよ」
「ステージのあなたと目があった 握手するときぎゅっと力を込めてくれた それだけでもう運命を感じちゃう」

http://j-lyric.net/artist/a056dae/l02f115.html

もう言ってしまえば全文効いてくる歌詞なんですけど、わたしがいっつもぎゅうっとくるところを抜粋。やっぱり抜粋できてないけども。資金が足りないと嘆いたあと、親に借金しようかなに続く辺りがリアリティ……と思いました。とはいえこの曲における優勝リリックは「頼むから 黄色い声出してるバカな女どもと一緒にしないでよ 彼女たちのあなたを想う気持ちとは全然全く地の果てまでも違うのよ あなたから見たら私と彼女たち同じなんでしょう?」です。せつ、切ない……。女のガチ恋は恐い、というのは常日頃思っていることなのでバンドマンに恋してる女、絶対に恐い。触らぬ神に祟りなし。間違いない。あっ、アタシはぁ~、女だけどぉ~すっごい平和なガチ恋だしィ~、まあちょっと推し被り敵視的なトコはあるけどぉ~、若い頃よりはマシになったしぃ~、ていうかアタシももう年?みたいな?ワラ、そんなかんぢなのでぇ~、皆さん~、仲良くしてくださぁい。以上、SHISHAMOにハマったよ、宮崎梨緒ちゃん大好きという話でした。次回「SHISHAMOにハマったよ、セカンドアルバムの話するよ、宮崎梨緒ちゃん大好き」ご期待ください!!