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姫路のお祭りにKRD8を見に行った一日の話

白いパーカーを着て行ったら鳩に盛大うんち落とされて泣く、という夢を見て起きた。なかなかに汗をかいていた。眠らない街難波の片隅、ネカフェとも簡易ホテルとも取れるなんともいえないビルの一室での出来事である。朝五時、頭の中ではめくるめく葛藤が繰り広げられていた。

私は今姫路のご当地アイドルKRD8にハマっている。フォロワーさん(以下ちゃすさん)と姫路のケーブルテレビで放送されているKRD8の冠番組「KRD8の半なまっ」のロケ地巡り的なものをしよう!と盛り上がった。盛り上がった末にじゃあネカフェで半なまっ見まくろう!となり、その末の末にオールして翌日にそのまま姫路に行けばよいのでは?という、まったくもって体力の限界を加味していない阿呆なスケジュールを立てたのである。

それが先日9日だったわけで。現場でそんな話をしていたらその日はKRDも出るお祭りがあるよ~ということを教えてくれた人がおりまして。て。て。いやまあ。行く日にそういうことがあるならば。それは。それはそれは。貪欲に楽しまざるを得ないだろうと。据え膳くわぬはヲタクの恥。オーケー。行こうじゃないか、さいはてに。

仮眠を取って悪夢を見てアラームに飛び上らされて。冒頭に戻るわけであるが。その日のKRD8は午前中にどこぞの温泉施設的なところの10周年記念イベントに出て、午後は姫路城近くの公園で行われるグルメフェス的なものに出る、というスケジュールだった。五時、非常に目覚めの悪い状態、私の頭の中には「寝たい、もう少し寝たい、行くのはぐるめらんどだけでもいいのでは」という考えが浮かんでは消えていた。しかし死んでもヲタク、重い体を引きずるようにビルを出て私達は地下鉄に揺られていた。ああ、罪深い。母さん。母さんはきっと娘にこんなことをしてほしくて生んだわけではないだろうに。ヲタクとして育ってしまった己への罪深さを感じます。感じたのは一瞬で、あとは寝てました。電車であんなに寝たのは久しぶりです、母さん。

姫路に着いたのは八時前だった。あまりに偉い。電車を降りた瞬間きわめて躁状態に近い賢者タイムに襲われソワソワした。軽くモーニングを食べて、調べておいたバスに乗り込んだ。姫路からバスで揺られること40分前後。私達は林田橋というバス停に降り立った。

余談だが私は田舎が苦手だ。人が歩いていない道を歩くことに対する不安が異常、あと視界の大部分が緑もしくは茶色を占めるのも不安、とにかく田舎が苦手なのである。バスに揺られている時点で気付いていたが、林田橋、ソイツは思ったよりも田舎だったのだ。別に侮っていたわけではない。思っていたより田舎だった、というだけで。

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バス停から歩くこと歩くこと数分、絶望するちゃすさん。絶望していたのは私も同じだ。絶望しながらも目的地であるゆたりんを示す看板を見つけた。大丈夫、ここにあることはあるんだ!そういう気持ちになりながら看板の言うとおりに歩き出す。公共交通機関で来るようなところではない、この時点でなんとなくそれだけは察していた。

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田舎を歩くのは非常に非常に苦手ではある、しかしここは民家が多かったのでまだましだった。人の気配はなくとも、とりあえず形跡があれば多少の安心感がある。

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キャベツ白書を口ずさみながらヤケクソになり写真を撮るヲタクふたり。ローカルな景色の中を歩いていると、今から行かんとしているイベントのローカルさに改めて気付かされるような感じがした。地元の人と精鋭たち(ヲタク)しか居ないのでは?KRD8現場四回目でしゅ、ばぶばぶ、みたいな私が行く場所ではないのでは?もはや誰からかも分からないが排他されないか?むしろメンバー引かないか?そんな不安もよぎりはじめ、帰りたい、という想いにとらわれる。いかんせん私はのどかな風景が苦手、そしてとてつもなく気弱なのだ。

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茶色と緑しかない絶望。ぽつん……ぽつん……と看板があるおかげでとりあえずそれらしき建物を発見した。そして近づけば近づくほど溢れ出るローカル感、ついに尻込みした私は弱音しか吐かなくなり、ちゃすさんはそんな私を励ますbotと化していた。

「大丈夫、私達は強い」最早そんな励まし合いをしていたような記憶もある。自己暗示をかけようとするちゃすさんに私はKRD8のメジャーデビューシングル君と僕の唄の一節を送った。「騙しきれなかった心が叫んでいて 眩しくても目を開けなきゃいけなくて」。現実逃避は許されない。ついにおかしくなって笑った。大切な曲をこのような遊びに使って申し訳なかった、今ならそう思う。でもあの日あの瞬間の私達は騙しきれなかった心が叫んでいたのだ。正直言ってちびりそうだった。所在なく敷地の片隅に居るとそのうち前物販が始まった。写真を買ってスン……と列に並びアイドルと喋れば諸々の不安も消えハッピーハッピー!今日も生きてて良かった姫路に来てよかった~!というテンションになり、己の単純さとアイドルの尊さを同時に感じてしまうわけである。

このイベントでのライブは50分も時間が取られており、まあどうしてもゆたりんに行きたかったのはそれが見たかったからというのもある。非常にローカル、アットホーム、おじいさんとおばあさんかヲタクか、みたいなそんな空間。ユルユルなのである。でもみんなが拍手しながら見ていて、非常にピースフルな空間。おお、地域に寄り添ったアイドルとはこういうことか、ととても勉強になった。私の隣ではちゃすさんがたまにカメラでメンバーを撮ってはニコニコ微笑みながらステージを見ていた。ヲタクは時として祖母ヅラになる。

ゆたりんでのステージが12時頃に終わり、次ぐるめらんどでのステージ一回目は13時からだった。私は全く持ってそこを考えにいれていなかったため、バスで帰るとぐるめらんどのステージに間に合わないということに直前になって気が付いた。なんせ次のバスは12時53分だった。わっはっは、一時間に一本。田舎と呼ぶには多い方なんだろうけどいかんせん私はコンクリートジャングルで育った女、一時間に二本でも少ないと思っちゃう女。およよと泣いていたら姫路のフォロワーさんが車で拾ってくれて姫路城の方まで連れてってくれた。神はいるのね!などと興奮しながら姫路城で桜を撮ったりなど。

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天気には若干の不安が残るものの、姫路城の前にある公園は家族連れなどでなかなかににぎわっていた。ちなみにぐるめらんどは大手前公園という場所で行われていたのだがどこもかしこも人が多かったためその公園にたどり着くまでにまあまあの紆余曲折があった、うう、私は天性の勘で目的地を引き寄せることだけが取り柄なのに…うう。

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ぐるめらんどは恒例のお祭りらしくKRD8は四年連続で呼ばれているのだとか。色々とおいしそうな屋台がたくさんあったけどとりあえずステージ待機。そんで間もなくKRD8のご登場である。司会のお姉さんからも皆さんご存知ですね!というような呼び込みを受けているし、絶対ヲタクじゃないな、という人も普通に見に来てるし、なるほどこれが地域密着型アイドルの為せる業か~と目を細めること暫し。なんかすごくいいなあ~と思った。うまく言えないんだけど、ご当地アイドルってすごいな~と。地域に根差した活動というのを垣間見たような気がして、なかなかいい気持ちであった。まだまだ知らないアイドルの世界ってもんがあるなあ。面白いぜ。

一回目も二回目も、KRD8の出番の時は曇天から太陽が覗いたりして、そういうタイミングも非常に良い一日だった。二回目のステージは風が強かったもんで衣装が綺麗で。KRD8の曲は本当どれもいい。一回がっつりブログ書きたいな曲の話。やーこの日はホント一日を通してあんまり対バンでは聴けないような曲も見れたんでなおのことにんまりである。花蝶願舞が一番好きなんだな~。君と僕の唄も好きだけど。

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ステージ撮影可だったので申し訳程度に……。ミラーレスな上にレンズは単焦点、戦えるわけがないのである。周りにはぉっょぃカメラヲタクの皆さんが溢れていたので非常に恥ずかしい気持ちになりました。ミラーレスだし。単焦点だし。うじうじ。せめてズームレンズくらい買おうか……と思った辺りで慌てて頭を振りました。いけないいけない、カメラ沼にだけは手を出してはいけない、魔法使いのおばさんがそう言っていたわ。アイドルを自分のカメラで撮る。それはそれは憧れる行為である。しかも曲中も撮っていいとなると心が躍る。しかしでも写真を撮ることに意識がいきすぎて自分の目でステージを見ることを忘れてしまう。それはそれで非常に悲しい、なので私はカメラには力を入れなくていいかな、と思うわけである。人の目を超える高性能なカメラはないと聞いたことがある。自分の目が一番だ。まあメモリー機能もなければ拡散することも出来ないけれど。…決してレンズを買うお金がないわけではない。……ない。

ぐるめらんどの方でも物販があったのは予想外だったけど楽しかった。うふふ。一日で二回もエミリーと話せたししょーなさんとりぃちゅとも話せてウキウキだったのである。ライブだって三回見れてるし全部観覧無料、ハッキリ言って最高、なわけ。うふふ。KRD8のライブが本当に好きでねえ今。楽しそうだから楽しくなる。最高に巻き込まれる。KRD現場は盛り上がりがすごい、私の肌に合うか合わないかで言うとあんまり合わない現場なんだけども、しかしそれでも見たいと思うのは私にしては快挙、やっぱり楽しいは最強。圧倒的KRD8ブーム、さっぴ卒業ライブの余韻、などと言っていたがもうすでに余韻の領域は出てしまっているような気がする。どこまで続くのかこのビックウェーブ。

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帰りは姫路駅にあるモジャカレーでKRD8コラボメニュー的なものをいただいた。半なまっのロケ地巡りっぽいことというともうこれしか出来ていないような気がする。困ったものである。ちなみにKRD8の推しは三角笑里さん、しかしエミリーチームの考えたメニューには温玉とチーズが使われていてお手上げでした。嫌いやねん。故にさっぴチームが考えたカレーを食べました。ちなみにさっぴちゃんが好きなちゃすさんは野菜が嫌いだということでエミリーチームのカレーを食べていた。エビフライ一本くれた。慈悲。

全てが一日の間に起きたこととは思えないほど濃密な一日を過ごした。姫路でKRD8を追い回した一日(言い方)、非常に有意義だった。まあ結構ばたばたしたし疲れ切ったのは疲れ切った、なんせ睡眠不足である。でも本当に楽しかった。姫路に行くのは二回目だけどいつでも楽しい気持ちで帰れる素敵な街、すっかり好きな街。これからちょくちょく来る機会もあるのかなあ、など思いつつ姫路を後にした。帰りはまあまあ寝てた。どうしてヲタクってやつぁ別れ際になって話が盛り上がり始めるのか。楽しかったな。なんか姫路に行くの慣れちゃうのが勿体ないなと思うくらい楽しかった。いつでもちょっと心躍る街であってほしいなあ。まあ頻度考えればいい話なんかもしれん。ふひひ。でもよく栄に行ってた時期も、名古屋は無駄に心躍る街だったからな。大丈夫かもしれん。どこまでこのブームが続くかは神のみぞ知る、私はただただこの情熱に流されてみようと思う。アーメン。