太陽に守られてゆこう

先日祖父が鹿児島から遊びに来たのでかもめふ頭まで迎えに行ってきました。鹿児島と大阪を結ぶさんふらわあ、南港発着ではあるんだけどそれが南港はかもめふ頭。ニュートラムフェリーターミナル駅からなおバスに乗って移動しなければ着かない僻地中の僻地なのである。

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五月に超超久しぶりに鹿児島に帰ったわけですけど、その時もここの遠さには思わず頭を抱えましたッ!大分やらそっちの方面に行くさんふらわあATC発着でラクそうだな、とニュートラムに乗りながら思いました。ATCに注がれる羨望の眼差し。

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かもめふ頭の待合室は閑散としています。船が到着したところで降りてくる人もまばら。殆どはトラックの運転手だったりバイクの運転手だったりするので、徒歩で下船する人は本当に少ない。

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五月に鹿児島に行った時はきりしまに乗りました。祖父はさつまに乗って来ました。ガストに行って朝ごはん。祖父はフレンチトーストを頼んでさすが都会はオシャレなモンがオシャレな風に出てくるなあと笑っていました。わたしは鹿児島にガストはないのだろうか…と考えながら焼き鮭定食を食べました。

前回会った五月、ずっと応援していた子が春で引退したという話をしていたのを覚えていたのか祖父は唐突に「今は誰か追っかけてるんか?見つけたんか?そういう人?」と訊きました。後半だけ聴くとまるで結婚を急かされているような言葉でしたがあくまでアイドルの話なのであります。「いるよ」と答えながらやっぱり恋人の話をしているみたいだと思いました。祖父は「どうや、その人は。いい人か?今までよりいいか?」と続け、わたしはとうとう照れてしまい「いや、別に、全然、いい人やし優しいよ」と答えました。余計にそれっぽい空気になってしまいましたが、あくまでアイドルの話なわけであります。

五月のわたしたちと同じく弾丸ツアーで来ていた祖父はその日のうちにまた船に乗って帰って行った。次来る時は何かがあった時なのか、その時はわたしが行くことになるのか、とか考えてちょっとセンチメンタルなかもめふ頭でした。着実に年を重ねている自分と、一向に大人になれない自分に気づくことが最近多すぎて頭がナナメである。

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ところで僻地だなんだと散々鬱陶しがったところでなんなんですが、来年の1月くらいから、大阪志布志航路もATCの乗り場に移動するらしいです。そうなるとかもめふ頭に来るのはこれが最後か、とかなんとかまたおセンチになったりしてしまうわたしが居たりしました。こういうとこちゃっかり女々しいようなところがあるんですわ。まあ女なんで。悪いとこだ。フェリーターミナル駅からいかにも埋立地の工業地帯です、という人の通らない道を通るバスに揺られるのはそれなりにエモーショナルな時間だったので、まあ嫌いではなかったのでした。遠いのは嫌だけど嫌いでもなかった。

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でもまあATCから乗れたら便利なのは言うまでもない。また近いうちに鹿児島に行けたらいいな、と思うけど行けるわけもないのであった。まとまった休みも取れなければ、金もない。なによりも金がない。そこなのだ。祖父母不孝な話である。

昨日の夜ここまで書いてたら今日Lovelysが大スポの取材でさんふらわあを社会見学したと知り嬉しさが爆発してiPhoneも爆発しました。ごめんけどわたしほどさんふらわあ愛してる人おらんぞ、大スポ826部かいます。