うちには洗濯物をぱたぱた伸ばしてくれる母がいます

back numberの曲に「日曜日」という曲があるのですが、最近それがとても好きなわけです。「ねぇもうすぐお昼だよ 君の声で目が覚めて でももう少し寝たい気もするな でも君に怒られるな」という歌い出し、うわあめちゃくちゃ幸せだって聴く度に思うし、なんならねぇもうすぐお昼だよ、という部分で毎回そんな広くはないであろう部屋が頭の中に浮かんで、だらだら寝ている彼と、対する彼女はなにかしら家事でもしているのでしょうか。そういう絵面が浮かぶわけですね。

日曜日

日曜日

  • back number
  • J-Pop
  • ¥250

とにかくこの曲を聴いていて浮かんでくる絵面は幸せなんですよ。冒頭の起こす君に起こされる僕は勿論のこと、洗濯物をぱたぱた伸ばす君をソファーの上から眺める僕、あの日こっちを向いてバカねって笑ってくれた君、全部なんとなく頭の中で映像化されるしやっぱりめちゃくちゃ幸せ。しかもすっごい温度の幸せじゃないところがやばい。すごい心地よい温度で幸せなところがめちゃくちゃ幸せだと思うわけです。

たとえアイドルと付き合えなくたって 外車に乗れなくたって
君がここにいるなら 幸福な人生だろう

大事にすべきものは 探せばいくらでもあるんだけど
本当はそんなにいくつもの ものは守れなくて
だから選ぶんだよ 僕も君も

今となっては美味しいものを食べることが幸せ、とか言っちゃってる僕もきっとアイドルと付き合いたかった時があって外車に乗りたかった時があってもっともっとデカイ夢を抱いていた時があって、多分世界を救いたかったり有名になりたかったりしたんだと思うけど、結局そんなこと平凡な人間には出来やしないわけで、平凡な人間にはこうして平凡な幸せがやってきて、でも平凡な幸せがいかに非凡かという話になってくるわけですよここいらで、ね?ね??アイドルと付き合うことも難しい、外車に乗ることも難しい、でもこういうことを想える君に、それできっと僕に対してもこういうことを想ってくれる君に出会うことがいかに難しいかという話ですよ。ずっと一緒に居たいと思える相手に出会うってなんていう奇跡なんだ、とかそういう次元の話に飛んでいくわけです……。

back numberの曲に出てくる男ってなんか情けないですよね。カッコ悪いし。凝ってる歌詞ってそんなないなっていうイメージだし、全部ストレートっていうか、だからカッコ悪くてだから響くっていうか、そういうとこありませんか。なかったらすみません、わたしはあると思っているわけです。まあとはいえ熱心なファンというほどでもないのでアルバム三枚くらいしか聴いたことないんですけどね。やっぱりその中で一番聴いてるのは「僕は君の事が好きだけど君は僕を別に好きじゃないみたい」という曲名に全てが詰まりすぎているガチ恋ソングなのですが他にも「半透明人間」もよく聴きます。これは拗らせて拗らせたかまちょ系ヲタクがついぞ自意識の闇に飲み込まれヲタクをやめようやめようとし、口では色々言うもののなんだかんだずっと粘着してしまい地縛霊化する、という曲にしか聴こえなくて困っています。勘違い系ヲタクが一番こわいですね。ヲタクはみんなこわいよ。わたしもわたしがこわいもんね。

日曜日の話だったのにだいぶずれてしまった……。とにかく日曜日はイイキョク。きっと僕は平日の間に現実に打ちのめされ打ちのめされ、家に帰ってこっちを向いておかえりって笑ってくれてそんな君に救われたのだろう、知らんけど…。角が取れたってやつだよ……。理想は理想、そういう諦めがあった上での僕と君、うう、それでもめっちゃ幸せなやつ…。イイキョクにもほどがある……。アイドルと付き合えないし外車にも乗れないし世界を救えないし有名にもなれない、そして君を守るために生きることもできないわたしには眩しすぎる曲でした!以上!